2011年5月5日木曜日

アニメ『電脳コイル』 磯光雄

アニメ全26話をぶっとおしで見ました。

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まず、このアニメを知るためにはAR (Augmented Reality) についての知識が必要です。
ARという考え方が現れる以前は、VR (Virtual Reality) という技術が話題になっていました。
VRとは、仮想空間に現実も持ってくるという考え方です。
例えば、コンピュータ上に現実に近い存在を作り出し、立体的に見たり、動かしたりします。

一方で、ARとは、現実空間の中に仮想を持ち込むという考え方です。
ARが注目されるきっかけとなったのは、iphoneアプリの「セカイカメラ」ではないでしょうか。
セカイカメラとは、街中でiphoneのカメラ越しに現実の風景を覗くと、エアタグと呼ばれる情報が表示されます。
このエアタグは、ユーザがコメントを付けることが可能なので、ユーザ同士で情報交換が行えるというわけです。

アイデア次第では、価値の高いサービスやエンターテイメントを提供することができます。どのように発展するかは、まだまだ未知数ですが、ARは高い可能性を秘めたものとして注目されています。


さて、この技術が『電脳コイル』のどこに使われているのか?
このアニメは、「電脳」と呼ばれる技術が一般的に普及している世界で、「電脳メガネ」によって現実世界に重ねて表示され操作できる近未来を描いています。
「電脳」は、子供でも当たり前のごとく扱っていて、日常生活に欠かせないものになっています。
ごく普通の小学生の主人公が、「電脳メガネ」に振りまわされ、問題を解決していくアニメです。

この「電脳メガネ」こそがARという考え方が使われています。
電脳メガネを通してでしか見ることができない電脳ペット。
教科書や電話も仮想であり、電脳メガネを通して使うことができます。

システムを使うがゆえに起こるバグも忠実に再現されています。
電脳ペットや電脳空間に浸食・破壊するバグと、役に立つ機能を持った宝石に似たバグが存在し、そのバグを徹底的に駆除するサッチーという違法電脳体駆除ソフトもありで、IT・システム関連の話をかじったことがある人なら誰しもが食いつく内容だと思います。


ここ最近、まわりにアニメ詳しい人が多いので、多かれ少なかれ影響を受けています。
この作品に関しては、メガネだから良いんだよ、と主張する方もいました。
アニメって奥が深いんだなと、関心する今日このごろ。

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