2011年3月5日土曜日

パッケージのメンテナンス

CentOSを使ってサーバを運営していく上で、アプリケーションの追加・削除・更新は欠かせません。

パッケージの概要
CentOSなどRedHat系のLinuxディストリビューションでは、パッケージの管理をRPM (RPM Package Manager) 形式のファイルで行います。RPMでは、導入されているパッケージに対応するファイル等のデータベースを保持しており、そこから検索・検証によってシステムの正当性をすぐに調べることができます。このようなRPMのパッケージ管理機構によって、CentOSの保守作業は非常に容易になっています。

RPMにて提供されるパッケージって具体的に何?
RPMでは単一のソフトウェアについて、通常バイナリパッケージとソースパッケージが別々のファイルで供給されます。
単にソフトウェアの機能だけを利用したい、この場合はバイナリパッケージで十分です。しかしさらに自分たちでカスタマイズする場合、ソースパッケージを入手する必要があります。ソースパッケージには、ソースコードとそのパッチファイルで構成されています。ソースパッケージを入手することで、内容の把握や新たな変更の追加を容易にしてくれます。

どうすれば、パッケージを操作することができるの?
CentOSには、パッケージの操作方法がいくつか容易されています。具体的に、
・rpm
・yum
・pirut

この中でも、yumには付加機能が多く、rpmの代替ができます。pirutも考え方や操作はyumと同じなので、yumの操作に慣れるようにしましょう。yumは、依存関係を考慮したパッケージインストールや、アップデートに必要なパッケージを自動的に検索しくれるので、非常に使い勝手が良いです。

yumの基本動作
$ yum [<option>] <command> [<package> ... ]

↓ yumの<command>よく使うもの
<command>    動作
install パッケージをインストールする。<package>必須       
list 指定パッケージのリストを出力する。
update パッケージをアップデートする。
remove 指定パッケージを削除する

*パッケージの削除に関して
$ yum remove [<package>]
これは、依存関係を解析して、指定したパッケージと依存関係にあるパッケージも全て削除します。

*インターネットからグループインストール
例:メールサーバー(Mail Server) のインストール
$ yum groupinstall “Mail server”

yumでは、グループインストールが可能です。上の例のように、メールサーバの構築に必要なパッケージを、個別のパッケージを指定することなく一気にインストールすることができます。

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