2011年3月29日火曜日
『冷静と情熱のあいだ Blu』 辻仁成
ここ最近、辻仁成さんばかり読んでいるな、と自覚しつつも彼の小説を手にとってしまいます。
読み終わって気付いたことですが、この小説は、辻仁成さんと江國香織さんによる恋愛小説とのことです。月刊誌に二人が交互に連載するという形で書き上げられたものです。当時(10年前ぐらい)は50万を超えるベストセラーでした。にも関わらず、恥ずかしながら僕は世間知らずなので、この小説は全く耳にしたことがありませんでした。今回は辻仁成さんのパートである『冷静と情熱のあいだ Blu』を読みました。機会があれば、江國香織さんのパートの『冷静と情熱のあいだ Rosso』も読んでみたいです。
これは男性の視点から描いた恋愛小説です。
やりがいのある仕事と大切な彼女をもつ主人公の心の中に、どうしても忘れられない女性あおいがいる。あおいを失ったあの日から、二度と会うことはないと分かっていながらも、「10年後にドォウモで会おう」そんな、たわいもない約束を信じて、生きてきた。
辻仁成さんらしい豊かな表現が使われた小説でした。
ここ最近僕は、恋愛小説にはまっていますね。普段の生活に不満はないですけど、彼の作品の主人公のごとく、思いっきりのめりこむ恋愛を一度ぐらいは経験したいです。彼の描く主人公のポイントとしては、一人の女性を真剣に愛すること、真剣な恋ゆえに苦しみを抱え込むこと、この点が僕にとって重要な気がしてなりません。
『恋は語るものではなく、貫き通すもの』
妄想だけが膨らんでいく今日この頃・・・
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