題名に魅かれて買いました。
著者は、僕の通う大学の卒業生です。OBの著書を読むのは、なぜか緊張します。
内容は、数学の歴史・数学者・名言を引用して数学の面白いトピックを紹介する、といったものです。
文系のかたが抵抗なく読める内容です。
著者は、これをきっかけに数学に興味を持つ人が増えることを期待しているのでしょう。
“無理数”に関して、とても面白かったので紹介します。
今でこそ、πや√2 は割り切れない数(無理数)であることが知られています。
しかし、この無理数を理解することは、非常に困難でした。
円周率πが無理数であることが証明されたのは1761年になってからのことでした。
なぜか?
無理数は、受け入れがたい存在だったからです。
古代ギリシャの数学者ピタゴラスは、「万物の根源は数なり」と言いました。
この数は、自然数のことです。ピタゴラスの時代、自然数こそが計算できる数、「理性の象徴」というべき存在と捉えられていました。
そうでない数は「非理性的」とまで言われ排除されるべき存在だったのです。
(古代ギリシャで、√2 が無理数であることを証明したヒッパソスは、神の手により海で溺れて命を失ったという逸話も残っているほどです)
円周率πは、長い間、22/7 といった分数で表されていました。
(7月22日は、円周率の日と言われる所以です。)
今からおよそ400年前、小数点が発明されたことで、ようやく分数を超えて無理数への挑戦が始まり、円周率が無理数であることを発見するに至ったわけです。
ほとんど全ての実数が無理数であるにも関わらず、無理数が扱われるようになったのはつい最近である、というのは非常に興味深いことです。
最後に著書に書かれている、僕が気に入った名言でくくりたいと思います。
“数学を知らない者には、本当の深い自然の美しさをとらえることはむずかしい(ファインマン)”
『HHNI眺望』で観る自然数の絵本
返信削除有田川町電子書籍 「もろはのつるぎ」
御講評をお願いします。
時間軸の数直線は、『幻のマスキングテープ』に・・・
『かおすのくにのかたなかーど』から・・・
もろはのつるぎ(有田川町ウエブライブラリー)は、数の言葉ヒフミヨ((1234)自然数)の『HHNI眺望』の眺めを、SNSの≪【インドの魔術師】ラマヌジャンの見つけたクールな式≫(検索)の[何かの機会に使う式]に『自然数製造機』(『自然比矩形』)を醸成していそうだ。
返信削除[数の言葉の量化]と[言葉の量化]の橋渡しを大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】に託しタイ・・・
返信削除岡潔数学体験館で、自然数のキュレーション的な催しがあるといいなぁ~